佐藤敬夫総合研究所
ご挨拶 プロフィール 研究所概要 セミナー報告 お問い合わせ 会員サロン 会員ホットライン
ホーム > セミナー報告
〜この厳しい経済環境を乗り越える、リーダーの覚悟と戦略〜
講師:株式会社木下工務店 代表取締役・木下直哉氏(キノシタグループCEO)

日時:2010年03月10日(水)午前11時開場・午前11時15分開始
場所:東京・六本木ヒルズクラブ
   東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー51階
日本経済がバブルの終焉を迎えた平成2年10月に24歳で起業し、株式会社エム・シー・コーポレーションを設立。
会社は不動産業として東京都内のワンルームマンションの販売からスタートし、その後は賃貸管理事業、建物管理事業、注文・分譲住宅事業、土地活用アパート建築請負事業、介護施設運営事業、リフォーム事業への進出し、事業の拡大を図ってこられました。
平成16年9月には注文住宅会社の木下工務店、平成20年9月には介護会社のライフコミューンを傘下に収め、さらには映画事業も手がけるなど「総合生活企業」としてキノシタグループを形成されておられます。また、海外ではブラジルにおいて不動産開発、マンション分譲事業、高級分譲住宅事業を行い、パキスタンではマンションの企画・分譲事業を行っておられます。
実践的なノウハウを中心に語られ、落ち着きの中にもユーモアが盛り込まれた講義となりました。
弊社の根幹となる不動産事業において、資金調達の際に銀行やファンドからの融資は受けず、商社やメーカーから行い、またその融資の体系も弊社に直接融資してもらうのではなく、プロジェクトに投資してもらっています。
その結果、不動産事業では大きな借り入れを起こさずに、安定した事業展開が行えています。
また、介護事業においても自社からの投資を抑えるため施設の建設は他社に委ね、弊社では運営のみを行っております。その結果、介護事業としての知名度向上や増益という結果を得ることができました。
「井戸はたくさん掘れ」という先人の教えの通り、事業を多角的に展開することで不動産のみならず介護事業、映画事業においても成長することができました。



とくに映画事業は、アニメや邦画を含め、昨年度弊社が提供・制作・出資・配給したものが29本に上り、弊社の事業の中でも利益が大きく、なかでも映画「仮面ライダー」は年間3回上映し、この3回で45億円の売り上げとなっております。
また、海外への事業展開において私はいくつか失敗の経験があります。
まず、日本国内で行っている事業をそのまま海外に移行することは失敗を招きます。
次に、海外で不動産において日本人向けの事業を行うこと、これも失敗します。
つまりは、海外に進出するのであれば、その国の人にならなければならないのです。
市場が大きいと考えられる中国やアメリカではどうしても人種間の差別があります。
例えば、アメリカには多数の人種・民族がいます。
そのアメリカでレストランに行くと異なる人種同士が同じテーブルを囲んでいることはまずありません。
ところが、ブラジルでレストランに行ってみると、アジア人を含む様々な民族が分け隔てなく席に着いているのです。
さらにこれが、弊社が事業展開しているパキスタンになると、差別をするというよりむしろ、日本人に対して憧れを抱いているのです。
そしてパキスタンでは、日本のどのメーカー・企業が支持されているというのではなく、「Made in JAPAN」であることが重要であり、現地に日本人が赴き、日本製の製品を作るというだけで大企業と同じ仕事ができてしまうのです。
では、なぜ「Made in JAPAN」がそこまで信頼されているのか?
弊社が行っている不動産事業を例に挙げると、製造者責任の意識が現地企業とは全くと言っていいほど異なり、私たち日本人の考え方とはかけ離れているのです。
例えば、現地の建設業者は2口設けるはずのコンセントを1口しか設置しなくても平気な顔をしています。
製品の色を「白」と指定したにも関わらず、それがベージュに変わっていたり、建設に2年かかると言っていたマンションが5年経過しても現地の製造者にとってはそれが普通であり、生活者さえも我慢し、諦めているのです。
このことから、私たちのような日本人または日本の企業が持つ価値観で当たり前の仕事をすることが、「約束を守る日本人」として信頼されるのです。
すなわち、海外へと事業展開する際に重要なのは、日本人がビジネスをするのに相応しい親日国家を選ぶことだと言えるでしょう。

この混沌とした時代にどう生き抜くか、私は非常に楽しみに感じています。
とくに優秀な人材を獲得するうえで、今この景気の悪い時代は企業にとって有効に働きます。
そして、事業規模を広げ夢のある会社を築くことで、良い人材が集まり、これこそが生き抜いていくための手段となるのです。
また、組織には必ずリーダーが必要です。

私が考える、キノシタ流リーダーシップ論としては、一つのものだけでなく色々なものを俯瞰して見る多角的な視点を持つこと、そしてリーダーは「常に風を読み、風向きが変わるときに変化できる風見鶏」でなければならないのです。
ページトップへ
サイトポリシープライバシーポリシー規 約